少し前の話になりますが、立川市アイムたちかわにて、歯の衛生週間の時に歯とお口の相談コーナーの仕事を、立川歯科医師会の取り組みでさせていただきました。

その時に感じたのは、みなさん、素朴な疑問を意外と相談に来られて、これに対し専門用語をあまり使わずに、わかりやすく説明することは意外と難しいという事でした。

2010年の新書ジャンルで120万部を突破し、第1位となった本はアナウンサーの池上 彰(いけがみ あきら)氏の著書「伝える力」です。

彰(いけがみ あきら)氏の著書「伝える力」

NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役を11年間されていたそうですが、その時の体験をもとに、「話す」「書く」「聞く」の能力を高めて、伝える力が備わると、いくつかの章にわけて述べられております。
小学生が聞いてわかるように説明できれば、聞かれた質問の本質がわかっているという池上氏の言葉に思わずうなってしまいました。

歯科業界ではあたりまえの言葉でも、人によっては宇宙人語のように聞こえてしまうので、その単語をかみくだいて説明するのは、予期せぬ簡単な質問だけにかえってむずかしいです。

私は、物事に夢中になるとつい早口になってしまうので、クリニックの患者さんにもう少し、お話する声の調子とか、もっと簡潔明瞭に説明できないか、とか
初心にかえって「伝える」をさらに頑張ろうと思いました。