口腔乾燥症(ドライマウス)で唾液の量が低下すると、抗菌成分も減少して細菌が繁殖、風邪・歯痛・歯周病などにかかりやすくなり、高齢者の場合、肺炎に至ります。

■家庭でできる予防術

唾液量をアップさせ、口の中から始まる病を予防するには、噛む回数をアップさせることが不可欠ですが、日本人の1食あたりの平均咀嚼(そしゃく)回数は約600回ということで、調理法を少し変えるだけで咀嚼(そしゃく)回数が劇的にアップする方法が紹介されました。

●噛む回数を増やそう唾液が増える調理法

火を通し水分を抜く
食材を大きく切る
噛み応えのある食材を使う
野菜は繊維が残るように切る

●「1日1回やるだけで口腔乾燥を予防する健口体操」

パタカラ体操…「パ」「タ」「カ」「ラ」を10回ずつ発音する※舌下腺を刺激
口顎体操…口を閉じたまま頬を大きく膨らませる→すぼめる→口を大きく開けて2秒間カウント
※顎下腺を刺激
耳下腺マッサージ…3本の指で奥歯の上を両手で押さえ円を描くように10回まわす
※耳下腺を刺激
健口体操は食事前が効果的で1日1回行いますが、
口の中の乾燥が気になる人は1日3回行います。通常1~2週間程度で健口体操の効果が出てくるとのことです。

▲歯周病とドライマウスのTOPへ